近江商人の経営哲学「売り手よし、買い手よし、世間よし」
「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方 です。

損得より善悪を判断軸に行動する。
商業界創立者、倉本長治（くらもとちょうじ）の遺した商人の行動指針「商売十訓」の一番目に挙げられているのが「損得より先きに善悪を考えよう」（商売は損得を離れることは出来ないが、善悪をこれに優先せしめよう）です。
正しいか正しくないかで判断して行動すれば、大きな間違いはありません。
また、過ちがあれば改め、原因を明らかにした上で繰り返さないよう努力を徹底することが大事です。

どうしたら自分の存在価値を追求できるか？
その答えは、人に価値を提供することです。
周りの人が、あなたに存在価値を感じるのは、あなたが周りの人に価値を提供した時です。
存在価値の高い人は、周りの人から感謝されます。
「人に価値を提供する」とは、「人に喜んでもらえること」「人から感謝されること」「自分より困っている人を助けること」です。 あなたが提供できる価値が高ければ高いほど、あなたの存在価値は高く評価されます。
あなたが提供した価値のレベルに合わせて、あなたの存在価値のレベルが変わるということです。
間違っても「人から存在価値を認めてほしい」という気持ちで行動しないことです。
世の中はすべて、ある法則によって動いています。
その一つが「ギブアンドテイク」とか、心理学でいう「返報性の法則」と呼ばれるものです。
つまり、人に価値を提供すれば、必ず自分に返ってくるということです。
存在価値を高めることで、結果的に利益（報酬）はあとからついてきます。
しかし、自分に返ってくることを期待して行動しても意味がありません。
相手に対して「心から提供する」「まず得をしてもらう（得させてナンボ）」そこが肝なのです。